食べ過ぎ・飲み過ぎで腰痛?その原因と対処法

「食べ過ぎや飲み過ぎの翌日に腰が痛くなる」と感じたことはありませんか?実は、食べ過ぎや飲み過ぎが原因で腰痛を引き起こすことがあります。この記事では、東洋医学と施術経験からそのメカニズムを詳しく解説し、予防法やセルフケアもご紹介します。

食べ過ぎ・飲み過ぎと腰痛の関係 

内臓にかかる負担が腰痛を引き起こすことがあるのをご存じでしょうか?食べ過ぎや飲み過ぎによって、とくに**肝臓**に負担がかかると、内臓が肥大し、周囲の筋肉や神経に影響を及ぼす可能性があります。

 

肝臓は人体で最も大きな内臓で、重さは約1000~1500gに達します。肝臓が肥大すると腹部の圧力が高まり、その結果、背中や腰まわりの筋肉が圧迫されて腰痛が生じやすくなります。

関連痛とは?

内臓の不調が腰痛として現れる理由 

肝臓など内臓の不調による痛みが腰に感じられるとを「関連痛」といいます。体内のストレスや内臓の疲労が脳に「腰が痛い」と誤認識され、痛みを引き起こすことがあるのです。

 

この関連痛は、食べ過ぎや飲み過ぎだけでなく、消化器や泌尿器系の不調でも引き起こされることが多く見られます。

内臓の不調が筋肉の硬さを生むメカニズム 

内臓が疲労すると、背中や腰まわりの筋肉が硬くなることが多いです。東洋医学では、内臓の不調が特定のツボの痛みや違和感として現れると考えられています。たとえば、肝臓には「肝兪(かんゆ)」、胃には「胃兪(いゆ)」、腎臓には「腎兪(じんゆ)」といったツボがあり、それぞれ内臓の状態に応じて変化が現れます。

腰痛緩和のためのツボとセルフケア 

以下のツボをおだやかに指で刺激することで、内臓の調子を整え、腰痛の改善が期待できます。

 

■肝兪(かんゆ)

第9胸椎棘突起下縁と同じ高さ、

背骨から指幅2本分外側

 

■胆兪(たんゆ)

第10胸椎棘突起下縁、

背骨から指幅2本分外側

 

■胃兪(いゆ)

第12胸椎棘突起下縁、

背骨から指幅2本分外側

 

■腎兪(じんゆ)

第2腰椎棘突起下縁、

背骨から指幅2本分外側

 

■大腸兪(だいちょうゆ)

第4腰椎棘突起下縁、

背骨から指幅2本分外側

 

これらのツボは、気血の流れを調整することで内臓の負担を軽減し、腰痛の緩和に役立つとされています。

食べ過ぎ・飲み過ぎを避け、

内臓を労わる生活を 

食べ過ぎや飲み過ぎは内臓に負担をかけ、腰痛や体調不良の原因となります。普段から適量を心がけ、内臓の負担を減らすことが大切です。

 

※注意

本記事は情報提供のみを目的としており、医療アドバイスではありません。健康に不安がある場合は、必ず専門医にご相談ください。