東洋医学における薄毛の診断と治療法

「寝屋川市・四條畷市・枚方市で薄毛の鍼灸治療 整体院ふき」

薄毛は、現代において多くの人が抱える悩みの一つです。西洋医学では、ホルモンバランスや遺伝的要因、ストレスなどが原因とされますが、東洋医学では薄毛をどのように診断し、治療しているのでしょうか。ここでは、東洋医学における薄毛の診断と治療法について詳しく解説します。 

東洋医学における薄毛の診断

東洋医学では、薄毛を体全体の「気」「血」「津液(体液)」のバランスの乱れとして捉えます。特に「腎」「肝」「脾」の働きが薄毛に大きく影響すると考えられています。診断では、以下の要素に注目します。

 

1. 腎虚(じんきょ)

腎は、生命力や成長・発育を司る重要な臓腑であり、髪の健康とも深く関係しています。腎の機能が弱まると、髪の成長が遅くなったり、髪が細くなったりします。特に、加齢による薄毛や白髪は、腎虚が原因とされることが多いです。

 

2. 肝血不足(かんけつふそく)

肝は血液の貯蔵と供給を管理しており、血液が不足すると、髪に十分な栄養が行き渡らなくなります。これにより、髪が抜けやすくなるだけでなく、頭皮の乾燥やかゆみも生じることがあります。特に女性に多い、ストレスや過労による薄毛は肝血不足と関連しています。

 

3. 脾虚湿盛(ひきょしっせい)

脾は消化吸収を司り、気血の生成に関わる臓腑です。脾が弱ると、体内の湿気が滞り、血行が悪化して髪の栄養不足を引き起こします。このタイプの薄毛は、脂性肌やフケが多い人に見られることが多いです。

東洋医学における薄毛の治療法

東洋医学では、薄毛の治療にあたって体全体のバランスを整えることを重視します。具体的な治療法としては、鍼灸、漢方薬、生活習慣の改善が挙げられます。

 

1. 鍼灸療法

鍼灸は、経絡(気血が流れる通り道)にある経穴(ツボ)を刺激して、全身の気血の流れを調整します。薄毛の治療には、「百会(ひゃくえ)」「四神聡(ししんそう)」「風池(ふうち)」など、頭皮の血行を促進するツボが使われます。また、体質に応じて「太渓(たいけい)」「肝兪(かんゆ)」など、腎や肝の機能を強化するツボも併用されます。

 

2. 漢方薬

東洋医学では、個々の体質や薄毛の原因に応じた漢方薬を処方します。例えば、腎虚が原因の場合には、「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」などの腎を補う漢方薬が用いられます。肝血不足が原因ならば、「四物湯(しもつとう)」や「当帰飲子(とうきいんし)」などが選ばれることが多いです。漢方薬は、内側から体全体のバランスを整え、髪の健康を促進します。

 

3. 生活習慣の改善

薄毛治療には、日常生活の改善も重要です。東洋医学では、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動が推奨されます。また、ストレスを溜めないためのリラクゼーション法や、適切な頭皮ケアも取り入れるべきです。

まとめ

東洋医学における薄毛の診断と治療は、体全体のバランスを重視し、根本的な原因にアプローチすることが特徴です。鍼灸や漢方薬、生活習慣の改善を組み合わせることで、薄毛の進行を抑え、健康な髪を取り戻すサポートができます。薄毛に悩んでいる方は、東洋医学的な視点からアプローチすることで、より効果的な治療を受けることができるでしょう。